医療を支える

理科の実験から最新の科学技術研究まで、透明で薬品にも熱にも強く自由自在に形作ることができるガラスは必要不可欠な材料です。

ルイ・パスツールが微生物の自然発生説を否定するための実験で使用したガラス器具です。

16世紀の末にガリレオが作った、世界で初めてとされる温度計です。

主に注射用の薬剤を保存するための容器です。中に入れた薬剤の変質を抑制する特殊なガラスが使われています。

家庭用治療機器に、傷で割れにくいガラスが利用されるようになり、アナフィラキシー治療薬やインスリンを、患者自身が安全に注射できるようになりました。

ガラスは人体の骨や歯の修復に使われています。結晶化ガラスをはじめとして、多くの生体活性ガラスが開発され、臨床治療の場で様々な役割を果たしています。

基板に微細な溝を作製し、物質を反応させたり分析したりできます。ガラスで作られた安定なチップが開発され、医療や材料科学で活用が期待されています。