近代ー現代

19世紀末から20世紀初めにかけて、アールヌーヴォーと呼ばれる国際的な芸術運動が興り、多くの芸術的なガラス工芸品が生まれました。

1851年のロンドンの第一回万国博覧会のために建造された、鉄骨とガラスで作られた巨大な建物です。当時の人に驚きを持って迎えられました。

ガラスは床材として使うこともできます。東京スカイツリーの展望デッキフロアのガラス床は有名ですね。ガラスのつり橋はドキドキします。

ガラスはインテリアにとって必要不可欠な材料です。透明度、色、形を自在に操ることができるため、幅広いデザインが可能です。ガラスの意匠性を活かした階段や柱なども作られています。

クリスタルガラスは透明度、屈折率ともに高く、透き通った光沢のある美しい輝きをもつので、グラスや宝飾品に用いられます。

透明なガラスに色ガラスをかぶせて、ぼかしと呼ばれる高度なカット技法による色鮮やかなグラデーションの幾何学紋様が特長です。

江戸大伝馬町のビードロ屋、加賀屋久兵衛が手掛けた切子細工が始まりと言われ、現在、国の伝統的工芸品に指定されています。

ガラスは従来熱の変化に弱いものでしたが、温度変化に対して耐久性の高いガラスを作れるようになりました。装飾されたティーカップは高度な技術が合わさったものです。