ガラスの階段

ガラスの階段
ガラスは紀元前から現代に至るまでインテリアにとっても魅力的な材料で、ガラスの持つ特徴から幅広いデザインに使用されています。
近年では、写真のようなガラス製の階段やガラスの床もつくられています。
ガラスの特徴として、①透明である、②硬い(鉛筆の9Hくらい)、そしてあまり知られていませんがコンクリート並みの③強さがあることが挙げられます。
しかし、ガラスというと思い浮かぶのが、粉々に割れるイメージです。床などに使って、割れたら、と思うと怖いですよね。そこで登場するのが、ガラスを特殊なプラスチック膜を使って高温・高圧力で貼り合わせた「合わせガラス」という製品です。
高層タワーの展望台などにある、下界を見るために作られたガラス床には3~4枚のガラスを合わせたものが使われています。仮に一枚のガラスが割れたとしてもひび割れが入るだけで形を保ち、何重もの安全性を確保します。表面にガラスの粉を焼き付け滑りにくくする加工もできます。
「合わせガラス」は、階段や床のほかに普段皆さんが気付かないところにもたくさん使われています。自動車のフロントガラスには衝突時の安全のために使うことが定められています。また地震や台風の時、自宅や避難場所の窓ガラスが割れて破片が飛び散ることは怖いことです。さらに盗難の被害にあわないためにも近年、人々の安全・安心を守る場所に「合わせガラス」が使われることが多くなりました。
文責:
AGC株式会社
木原 幹夫

写真提供:
AGC株式会社