1851年にイギリスのロンドンで行われた第一回万国博覧会の会場として建てられた建造物です。現在は残っていませんが、長さ約563m、幅約124m(設計時寸法)もあったガラスと鉄骨の巨大建築です。産業革命と呼ばれるものづくりの大きな変化が18世紀後半にイギリスから始まり、あらゆる産業が大きな変化を迎えました。それまでは職人が手作りで一つ一つのの小さなガラス製品を作っていましたが、この時代に、巨大なガラス板が工場で大量に作られるようになりました。当時誰もが初めて目にする巨大なガラスの建造物は、産業革命により発展したイギリスの科学技術力を象徴するものとして、世界を驚かせたことでしょう。
陽の光を取り込むことができ、明るく開放的でモダンな印象を与えることの出来るガラスは、現代では空港や駅など、巨大な建築物の重要な構成要素として世界各地で利用されています。
陽の光を取り込むことができ、明るく開放的でモダンな印象を与えることの出来るガラスは、現代では空港や駅など、巨大な建築物の重要な構成要素として世界各地で利用されています。
文責:
産業技術総合研究所
篠崎健二
産業技術総合研究所
篠崎健二