「真空放電管」とガラス

真空放電管
X線発生器で利用されたように、ガラスは真空容器として優れた性質を持っています。レーナルトは、陰極線(電子線)を取り出すことのできる図の様な特殊なガラス管を用い、電子の性質を明らかにしました。また、この電子の研究は、原子の理解や、量子力学へと続く、現代物理学を拓きました。1905年Philipp Eduard Anton von Lenard(レーナルト)は、この「陰極線に関する研究」の功績に対して1905年にノーベル物理学賞を受賞しました。
(写真のガラス管は「クルックス管といい、レーナルトはこれに小さなアルミ製の窓をつけたもので実験を行いました。)