テレビなどに用いられている液晶や有機ELなどのディスプレイは、ガラス基板の上に画素と呼ばれる赤、緑、青の光を出す数百万個の素子や、それらを制御する電子回路等が並べられて作られています。画素や電子回路を正確に配置するためには表面が平坦で、泡、異物、きずなどの欠陥がないガラスが求められます。また、ディスプレイの製造工程では基板が薬品や高温で処理されることから、これらの処理が行われても寸法や表面状態ができるだけ変化しない特殊なガラスが用いられます。ディスプレイのサイズは年々大きくなっており、1枚のガラス基板からできるだけ多くのディスプレイを作るためには最も大きなサイズで約3m角のガラス基板を作る必要があり、製造には高い技術力が求められます。
文責:
日本電気硝子株式会社
松下佳雅
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松下佳雅