樹脂強化用
ガラス繊維

FRP
FRPとはFiber (=繊維) Reinforced (=強化) Plastics (=プラスチック)の略で、プラスチックに繊維を混ぜることで強度を向上させたものです。繊維の材料としてはガラスを用いたものが最も多く使用されています。溶けたガラスを髪の毛の1/20~1/3の太さの糸状に成形し、直後に表面をコーティングして表面に傷がつかないようにすることにより、柔軟で高い強度をもつガラス繊維を作ります。FRPの形や目的に応じてガラス繊維を織って布のようにしたり、束ねてロープのようにしたり、3~5mmに切ってバラバラにしたりしてプラスチックと組み合わせます。プラスチックをガラス繊維で強化することにより、樹脂の特長を生かしたまま、強度を高く、変形しにくく、熱に強くすることができます。FRPは自動車の部品や風力発電の羽根などさまざまな用途に使われ、軽量化により使うエネルギーを減らしたり、再生可能エネルギーを産み出したりして、地球環境の改善に役立てられています。
文責:
日本電気硝子株式会社
松下佳雅

写真提供:
日本電気硝子株式会社