太陽電池
カバーガラス

太陽電池カバーガラス
太陽電池には様々な半導体が使われています。半導体に太陽光が当たることで電流を作ることができますが、半導体やその上に電極配線はむき出しでは使うことができません。そのためガラスを発電面のカバーとして使います。このガラスに求められる性能は太陽光をよく通すことです。透明度が高いガラスは石英ガラスがありますが太陽電池には高すぎて使えません。そのために出来るだけ太陽光を吸収する元素を取り除いた窓ガラスに似た大量生産が可能なガラスを使います。一日に500~1000トンも作ることができます。このためたくさんの太陽電池が作れます。ただ透明度が高いだけではプラスティックなど材料がありそうです。しかし、ガラスは傷が付きにくく長期で使えるという利点もあります。
更に太陽電池の機能を高めるためにガラスの裏側に凹凸を付けています。これは太陽光を曲げる効果があり、曲がった光は半導体の中を長い距離通ることができるようになり、多くの発電をすることになります。さらにあらかじめ電極を付けたガラスもあり、太陽電池を組み立てていく工程のコストダウンにもつながっています。
文責:
AGC株式会社
土屋博之

写真提供:
産業総合技術研究所