溶岩とガラス

溶岩
溶岩は、地下で岩石が溶融してできた高温の流動体であるマグマが噴火によって地表にあふれ出た物質です。マグマは、地下のどこにでもあるわけではなく、地球の表面をおおっているプレートが生産される場所(中央海嶺|ちゅうおうかいれい)やそれが沈み込む場所(海溝)の近くのマントルが融けてできます。また、ハワイのような「ホットスポット」という高温のマントルが地下から湧き上がっている場所でもマグマが生産されます。日本列島の下には海洋プレートが沈み込んでいますから、地下でマグマが生産されています。このため日本では火山活動が盛んなわけです。溶岩にはガラスになるために必要な二酸化ケイ素 (SiO2) がたくさん含まれているので、冷えて固まるとその一部がガラス質の黒曜石になることもあります。
文責:
熊本大学
村田貴広