鰹節

鰹節
食事の時に皆さんはガラスの食器を使うことがあると思いますが、ガラス状態の食べ物があることはご存じでしょうか。例えば、魚の鰹(かつお)に含まれるタンパク質が乾燥すると、ガラス化して鰹節となります。鰹節は水分含量が少ないほどガラス転移温度が高くなって、室温で長期保存することができるようになります。また、鰹節はガラス転移温度以上になると、ラバー(ゴム)状態になって軟化することで削りやすくなります。温度の違いによって削り節の大きさや削りやすさ、出る粉の量が変わります。
文責:
東北大学
高橋儀宏