皆さんがよく口にしているあめは、糖分と水分からできています。口に入れてしばらくすると溶けていきますが、あめの口どけの良さにはヒケツがあります。実は、あめは常温ではガラス状態なのです!キャラメルなどのソフトキャンディは、口に入れてしばらくすると温まり、温度がガラス転移温度を超えるとガラス状態から軟らかいラバー(ゴム)状態へと変化して、唾液に含まれる水分などにより溶け出していきます。このガラス転移温度が体温付近になるように調節されています。また糖分などが口の中ですぐ溶け出さないような工夫も施されていることで、あの口どけの良さが演出されています。また食用以外に、ガラスによく似た外観をもつ「飴ガラス」というのもあります。こちらは、ドラマや映画のワンシーンでガラスが砕け散るアクションを撮影する際に、ガラスの代用品として使用されています。
文責:
名古屋工業大学
岡亮平
名古屋工業大学
岡亮平