ペットボトル

ペットボトル
スーパーやコンビニ、自動販売機などでよく見かけるペットボトルは、ポリエチレンテレフタラート(PET)樹脂でできていて、容器が透明のため中身が一目でわかります。PET樹脂では、ガラス転移点(Tg)と呼ばれる樹脂の性質が変化する温度は75℃付近です。飲み物を温かい状態でペットボトルに充填する場合、耐熱処理をしていないとペットボトルが収縮してしまいます。そのため、ホット用のペットボトルでは耐熱性をもたせるために、飲み口部分には結晶化処理が施され、ボトル壁面は凹凸構造(減圧吸収パネル)となっています。冷常温用とホット用を見分けるポイントは、ペットボトルの飲み口が透明であれば冷常温用で、ホット用では飲み口が結晶化処理により白く不透明になっています。このように、私たちの生活に身近なペットボトルにも、耐熱性をもたせるための様々な工夫が施されています。
文責:
名古屋工業大学
岡亮平