地球表面の元素比率

元素比
地球の地殻に含まれている元素を質量の存在比で順番に並べると、1位酸素(47%)、2位ケイ素(29%)、3位アルミニウム(8%)、4位鉄(6%)、5位カルシウム(4%)、6位ナトリウム(2%)、7位カリウム(2%)、8位マグネシウム(2%)となります。一方、窓ガラスや車のフロントガラスを構成している元素の質量比を見てみると、酸素(47%)、ケイ素(34%)、ナトリウム(10%)、カルシウム(6%)、アルミニウム(1%)、マグネシウム(2%)、カリウム(1%)、鉄(0.1%)となり、地球の地殻の元素比と非常に近いことがわかります。これが地球の表層を溶かすとガラスになるという話の根拠です。また、地殻に豊富に存在する天然資源でガラスを作製できることは、環境汚染の心配がない素材であり、さらに金やダイヤモンド、石油など採掘できる場所が限られる資源と異なり、世界中どの国も原料を入手しガラスを作製することが出来るという点で、非常に公平な素材であると言えます。
文責:
京都大学
上田 純平