「シリカゲル」とガラス

シリカゲル
シリカゲルは食品の乾燥剤によく用いられていますが、クロマトグラフィーと呼ばれる物質を分離する装置において、分離した物質を固定するための材料としても広く使われています。シリカゲルは、穴を沢山もつシリカガラスで、孔をたくさん持つことでこの表面に物質を吸着しやすいという性質をもちます。Archer John Porter Martin(マーチン)、Richard Laurence Millington Synge(シンジ)はこれを使って分配クロマトグラフィーを開発し、1952年に、「分配クロマトグラフィーの開発およびその応用」の功績によりノーベル化学賞を受賞しました。クロマトグラフィーは、物質を精度良く分離する技術で、今では研究から産業応用まで広く使われています