バイアル瓶とは主に注射用の薬剤を保存するための容器で、中に入れた薬剤が長い期間(3~5年間)変質しないことが求められます。バイアル瓶に用いられるガラスには通常のガラスよりも薬品と反応しにくい特殊なガラスが用いられており、中に入れた薬剤のpH を変化させにくいため、“中性ガラス”とも呼ばれています。ガラスは密閉性が高く、空気や酸素などの気体を通さないため、細菌やウイルスの侵入や薬剤の酸化による変質も防ぐことができます。また、ビタミン剤など紫外線が当たると変質してしまう薬剤を保存する場合には、茶色に着色して紫外線を透過させないようにしたバイアル瓶が用いられます。
文責:
日本電気硝子株式会社
松下佳雅
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